4月17日、『もっとカエテミル〜部屋がすっきりあか抜けるインテリアのアイデア50』(大和書房)が発売になりました。前作「カエテミル」の「ビフォーアフターが見開きでわかる」スタイルや、4人の登場人物はそのままに、さらに進化したインテリアのアイデアを提案しています。(何気にページも増量しております。

『もっとカエテミル」本書に込めた想いを少し。最近、いくつかのおうちにお邪魔して、「昔と違ってきてるなぁ」と思うことが一つありました。それは、どこのおうちのインテリアも、大きな失敗がなく、目につく乱れもない。きれいなお家が増えたのです。だけど住んでいる人は、口を揃えて「でも気に入らないんですよね」と言う。なんでだろう?何が不満なんだろう? ここがこの本の「核」でした。現状に目立った不満もないけど、でも家がめちゃくちゃすきとも言い切れない。     新しく『カエテミル』を描くなら、そんな人が手を動かしたくなる本にしたいな、と思ったのです。家をすきになる弊害になっているのは、家の中の気に入らない部分、「小さなごちゃごちゃ」や「収納のしづらさ」。その煩わしさは、カーテンの色柄が可愛くなることより、住人にはずっと問題に思えるし、気持ちもマイナスに引っ張っている。「それじゃあ、いつまで経ってもインテリアを楽しめる日が来なーい!」ということで、まずはそれらを片づけよう! その上で、ものを飾ったり、色柄に変化をつけたり、気持ちが高揚するような、プラス要素を部屋に足せば、家をすきになることも、ゆめゆめ話じゃなくて実現できるんじゃないかな〜と思ったのです。     「モノを通してコトを起こす」。それがデザインの基本なら、自分もデザイナーとして、本を通して、皆さんに行動(コト)が起きるような提案をしようといつも思います。さらに今回の『カエテミル』は第二弾ということもあり、「2作目はしょぼかった」とだけは思われないよう、ここ数年の仕事で得た知識や、手を動かして得た手応えをたっぷり盛り込んで、イラストと文章を描き起こしました。そんなさまざまな想いを織り込みながら、つくっていった一冊です。
私の思う、みどころを手前味噌にあげますと… ●私も、几帳面な「かたづけ」は苦手なので、ごまかしの利くメソッド(笑)。生活に無理を強いない収納など、現実味を大切に。 ●「かたづけ・収納」の先にあるもの、そこからが部屋を楽しむ本番。「脱!ものたりない部屋」を目指し「飾る」にも重点を。 ●今回も「すぐできそうなこと」から、家具の配置がえのような「ちょっと大がかりなこと」まで。インテリアを多角的に。  私の思う、みどころを手前味噌にあげますと… ●私も、几帳面な「かたづけ」は苦手なので、ごまかしの利くメソッド(笑)。生活に無理を強いない収納など、現実味を大切に。 ●「かたづけ・収納」の先にあるもの、そこからが部屋を楽しむ本番。「脱!ものたりない部屋」を目指し「飾る」にも重点を。 ●今回も「すぐできそうなこと」から、家具の配置がえのような「ちょっと大がかりなこと」まで。インテリアを多角的に。 本屋さんで見ることがあったらぺららら〜と覗いてみてくださいね。以上「もっとカエテミル」のおしらせでした。川上ユキ     そして、もう一つニュース。3月8日、以前からオファーのあった「ふたりのすづくり」が台湾の晨星出版から、翻訳本として出版されました。タイトルは「打造我們的窩」。打造=造る・我們的=ふたりの・窩=巣or家、という意味。全ページ(書き文字まで!)もれなく中国語になっていて、本文を読みながら「ふさかみ君は、家具導引師かぁ」と、ふむふむ、にやにや……。ショッキングな蛍光ピンクの表紙や、ざらざらした本文の紙質、日本の書籍とはまた違う雰囲気が、いい味を出してます。中身もちょっと見れますので、お持ちの方は本を片手に、晨星出版のサイトを、チェックしてみてください。


11月24日 アリアフィーナ大阪ショールームにて講演会をします。ハイセンスなレンジフードでお馴染みの『アリアフィーナ」ではグッドデザイン賞・受賞を記念し11月より「くらしをデザインする 「-Design one's Life-」が開催されます。そのなかで講演会をさせて頂くことになりました。普段なかなかお会いできない読者のみなさんとも、お話できるきないになればいいな、と楽しみにしています。「行ってみようかなあ」と興味がありましたら、ぜひ書きまでお問い合わせ下さい。アリアフィーナ大阪ショールーム08年11月24日(月)祝14:00~ 本を通して「読者の悩み」に共感し、企業の商品開発を通して「よりよい住まい」を考える。その合間に自力リフォームに汗と涙を流し「やっぱりインテリアは楽しい」と実感する日々、あちらこちらの角度から「住まい」を展望して、考えたこと、感じたことを、くつろいだ雰囲気でお話したいと思います。   


 先月よりお知らせしていました、講演会が先月24日(月)、アリアフィーナ大阪ショールームにて行われました。 「メーカー・雑誌・本・取材・自宅リフォーム」、それぞれの角度からインテリアに関わる日々に、考 えること・感じることを自由にお話しし、「やっぱ り、インテリアは楽しい」という想いを、力いっぱ いお伝えした2時間。バール片手の汗と涙のリフォー ム姿もご紹介し、私のディープなインテリアに向きあう姿もお見せできたかな?と思います。当日は皆さん、冷たい雨の降るなかお越しくださり、また終始、温かい笑顔で会場を満たしてくださいました。最後に直接お話しした際、「木工は初めてなんですが」「はじめてのボーナス、何を買えば」といったお話もお聞きし、皆さんの生活の傍らに本があるんだなと実感。読者の方々との交流に、心から癒される想いでした。一人一人のお顔を思い浮かべながら、これからも頑張っていきます!当日お越し下さった皆様、主催者の方々、本当に素晴らしい時間を、有り難うございました!!


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